ファッション雑誌の読者モデルとは何か、なり方やオーディション、仕事内容までわかりやすく紹介
Reader Model Culture読者モデルとは
読者モデルとは、ファッション雑誌の誌面に、女子大生やOLといった肩書きで一般読者の立場から登場するモデルを指す言葉である。読者モデルは「読モ」とも略され、専属モデルのようにプロダクションに所属して雑誌の顔を務める立場とは異なり、あくまで読者を代表する立場としてコーディネートや美容の実例を伝える点に特徴がある。アマチュアという位置づけでありながら、専属モデルに匹敵する人気を集める読者モデルも少なくなく、雑誌によっては読者モデルの存在そのものが誌面の個性を形づくる要素にもなっている。
読者モデルという存在が広く知られるようになった背景には、1980年代からの雑誌文化の歴史がある。1984年には、ファッション雑誌『Olive』の読者モデルとして栗尾美恵子(後の花田美恵子)が登場し、篠山紀信をはじめとする写真家のお気に入りの被写体となって人気を集め、のちに同誌初の専属モデルとなった。放送作家の山田美保子は、専属モデルよりも人気を得る「カリスマ読者モデル」の走りが花田だったと述べている。1995年に創刊した『東京ストリートニュース!』は高校生の間でブームを呼び、妻夫木聡も高校時代に同誌の読者モデルとして人気を集め、表紙のモデルを何度も務めた。妻夫木聡は、1990年代後半のカリスマ高校生ブームを作った「スーパー高校生」と呼ばれた一人である。1997年頃には『25ans』に「スーパー読者」として叶姉妹が登場し、女性読者から熱狂的な支持を集めて、誌面に登場するたびに編集部に問い合わせが殺到したことも、読者モデルという枠組みが誌面で存在感を持つようになった出来事のひとつといえる。
読者モデルの制度は雑誌ごとに異なり、それぞれの誌面の方向性を反映している。20代前半の女性を対象とする「赤文字系」と呼ばれるCanCamやViVi、JJといった雑誌のうち、CanCamは読者モデル・インフルエンサー組織「CanCam it girl」のメンバーを常時募集しており、JJも公式サイトで読者モデルを募集している。ViViが2018年に開催した専属モデルオーディションでは、SNSを通じたコミュニケーション能力を重視してInstagramを使った課題が設けられており、雑誌が誌面に登場するモデルに求める資質そのものが時代とともに変化していることがうかがえる。一方、ギャル系と呼ばれる雑誌では、Popteenに専属モデル・レギュラーモデルと並んで「Popteenメイト」と呼ばれる公式読者モデルの枠がある。2016年に休刊したRanzukiでは、専属モデルが「R's」と呼ばれていた。雑誌の系統ごとの違いについては、女性ファッション雑誌ガイドのページでも紹介している。
読者モデルの仕事内容
読者モデルの仕事内容は、誌面のファッションページへの登場を中心に、コーディネートの紹介やコスメ・スキンケアの使用感を伝えるレビュー、ライフスタイル特集への出演など多岐にわたる。近年はWebメディアやSNSでの発信が活動の中心になりつつあり、InstagramやYouTubeで情報を発信しながら読者モデルとして活動する例も増えている。読者モデルはアマチュアという立場でモデルを務めることから、その報酬は僅少、もしくは無償である。
読者モデルのなり方とオーディション
読者モデルのなり方としては、雑誌の公式サイトや誌面上で随時実施されるオーディションに応募する方法が一般的である。応募の流れは、募集期間内に応募書類や写真を送付し、書類選考を経たうえで面接が行われるという形が多い。モデル事務所や芸能事務所のサイトを通じて読者モデルのオーディション情報が案内されることもあり、雑誌によって応募方法や審査基準には違いが見られる。近年は、CanCamが20代女性向けの情報発信を担う読者モデル・インフルエンサーを「CanCam it girl」として常時募集しているように、SNSやWebでの発信を前提に読者モデルを募る雑誌もある。SNSでの発信力が、読者モデルのなり方においても重視される要素のひとつになっているといえる。
読者モデルという枠組みは、プロダクションに所属する専属モデルとは異なる立場でありながら、雑誌の誌面や近年のWebメディア・SNSを通じて多くの読者に親しまれてきた文化のひとつである。誌面登場からSNS発信まで、実際の仕事内容は雑誌のジャンルや個々の活動範囲によって幅があり、一律ではない点にも留意したい。誌面で取り上げられるモデルの実例については、出演作品・ギャラリーページでLEE・BAILA・Marisolといった雑誌での紹介歴を確認できる。読者モデルという存在や日本のファッション雑誌の全体像については、トップページもあわせて参照してほしい。
雑誌ジャンルごとに異なる読者モデル文化
よくある質問
読者モデルとは何ですか?
読者モデルとは、ファッション雑誌の誌面に女子大生やOLといった一般読者の立場から登場するモデルを指す言葉である。「読モ」とも呼ばれ、プロダクション所属の専属モデルとは異なり、あくまで読者を代表する立場として誌面に登場する点に特徴がある。
読者モデルのなり方を教えてください。
雑誌の公式サイトや誌面で随時実施されるオーディションに応募する方法が一般的である。応募書類の送付、書類選考、面接という流れが多い。CanCamのように、読者モデル・インフルエンサーを常時募集している雑誌もある。
読者モデルのオーディションはどこで確認できますか?
各雑誌の公式サイトや誌面のほか、モデル事務所・芸能事務所のサイトでも読者モデルのオーディション情報が随時案内されている。雑誌によって応募方法や審査基準は異なる。
読者モデルの仕事内容はどのようなものですか?
誌面のファッションページへの登場やコーディネートの紹介、コスメ・スキンケアのレビュー、ライフスタイル特集への出演などが中心となる。近年はWebメディアやSNSでの発信が活動の中心になりつつある。
読者モデルから芸能界に進んだ人はいますか?
1984年に『Olive』の読者モデルとして登場した花田美恵子(旧姓・栗尾)は、放送作家の山田美保子が「カリスマ読者モデル」の走りと評した人物で、後に同誌初の専属モデルとなった。1995年創刊の『東京ストリートニュース!』では、俳優の妻夫木聡が高校時代に読者モデルとして人気を集め、表紙のモデルを何度も務めた。1997年頃には『25ans』に叶姉妹が「スーパー読者」として登場している。